最高の指導者 ショパン

ショパン・マリアージュ(釧路市の結婚相談所)
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 1日に数時間をレッスンにあて、一人45分から数時間、ショパンは本当に最高の先生だったと多くの生徒たちが語っている。ショパンは生徒たちに練習しすぎないようにいつも言っていた。練習時間を長くしすぎないで、気分転換を間にはさむようにとも言った。良い本を手にすること、彫刻、絵画などすばらしい芸術作品を鑑賞すること、散歩もいいでしょう、1日に練習は3時間で十分、指の訓練、練習曲、レパートリーとなる曲の練習すべてで3時間でいいのですよと生徒たちに言っていた。


 一方、リストは生徒に指の訓練だけで3時間と言っていた。しかし、ショパンは生徒にとって必要なのは集中力と想像力で、一番大切なのは「聴くこと、耳を傾けること」で、それが筋肉の真の動きとリラックスを生むと考えていた。
 「やわらかく、やわらかく、からだ全体をやわらかく」彈くようにと生徒に何度も繰り返した。リラックスして演奏することがいかに大切かをいわれた生徒の中に、ドイツから来たエミリエ・フォン・グレッチェがいた。エミリエは2年間で33回レッスンを受け、ショパンからその才能を評価された生徒の一人だった。特にベートーヴェンの演奏はショパンから高く評価された。「ショパンは生徒をいかにリラックスさせるかに心をくだいていました。彼は話しかけ、演奏している生徒の考えに耳を傾けました」と語るエミリエは、ショパンからこのように言われたという。「あなたの感じているものを、表現できているとは思えません。最高の音楽に耳を傾けているつもりになってごらんなさい。聞きたいと思うように演奏してごらんなさい。今、演奏している自分の音楽をお聞きなさい。自分を信じて演奏なさい。でも聴かれていることを忘れないで。いつも自分の音楽に耳を傾けるように。おどおどしないように。自分を信じて演奏していないと、表現したいと思っているものとは違うのではと、私は感じることになります。自分がこういう音楽にしたいという理想に従い、あなたの心で聴かなければなりません。あなたが伝えること、それがいいのです」

 エミリエは、ショパンから練習曲をいかに効果的に使うかを教えられたられたという。カロル・ミクーリも、ショパンは新しいピアノ・メソッドを作り出したという。練習曲に託された技法の修得は、それだけでは非常に難しいものだ。しかし、ショパンの手にかかると、それが音楽として最高のものとなり、練習する人たちにピアニストの気分を味わわせることになった。この練習曲以前はこれほどの技術を手にするのはあまりにも難しくて、それを自己流に実行しようとしたら、指を痛めてしまうかもしれない危険まであった。

 エミリエにショパンは言った。「もっとも美しい音色を簡単に得るには調性との関係で手の位置、指の位置が大切です。長い音、短い音、限りない敏捷さを手にするにはどうしたらいいかを学ばなければなりません。形の良い手が美しい音色を作り出すのです。」「適切な指で」「それぞれの指が均等な力をつける」。しかし指は形が違う。指のタッチを大切にする。指の力はそれぞれの形によって決まる。そして「柔軟であること」が大切なのですといつも念をおしていた。


 ショパンは丁寧な指導を心がけ、レッスン内容も手を抜くことはなかった。生徒の一人マリア・フォン・ハーダーは次のように言う。「表現、考え方、手の位置、タッチ、ペダリングどれもがショパンの目からも耳からも漏れることはなかった。生徒がどのように演奏するかこまやかに聞き取ろうと感覚を研ぎ澄ましていた。ショパンは本当に最高の先生でした。」


 演奏している生徒に何を伝えれば向上するかをショパンはいつも考えていた。生徒に数小節しか弾かせないで、自分が演奏し続けるという場合もあったが、その生徒にはそれが必要だと考えていたからだ。

 ショパンの言葉は相手によって変わった。例えば、その才能を高く評価し、まるで自分のようだと考えていたカルル・フィルチに対しては非常に寛容だった。「ピアノ協奏曲第1番ホ短調に対する私達の解釈は異なっている。だから君の感覚通りに演奏するといい。そのように演奏される可能性もあるのだから」しかしこの少年は、残念ながら若くして死んでしまい、おおいにショパンを悲しませた。


 反対にこのような才能を認めない場合、ショパンは決して手を緩めなかった。弟子のなかには半年間「ノクターン作品15の2をレッスンで毎回弾かされる人がいた。その弟子は師の評価を得たいと、レッスンになると前回ショパンが弾いてくれたように、必ず彈くことにしていた。すると「それだけが全てではありませんよ」とまた、全く違った演奏をして見せた。


 このことが語るように、作品への解釈という点でショパンは非常に厳しい考え方をしていたことがわかる。例えば、リストベートーヴェンの歌曲「アデライーデ」を編集し出版した時、平凡なフェルマータを付け加えたと激怒した。さらにリストが自分の作品を演奏する時も、独自の解釈を加えてテクストを侵害することがあった。ショパンはどのような修正変更も許さず、とうとう怒って絶交状態になったこともあった。


 ショパンの体はとても柔らかく、グートマンの証言では、ショパンは足を肩の上にまわすことが出来たというし、ステファン・フェラーの思い出だと、ショパンの手はウサギを追いかける蛇の口のように鍵盤上を素早く動き回った。


 教師としてのショパンの名声は、ヨーロッパ中に鳴り響くようになった。ロシア、イギリス、スイス、ドイツ、オーストリアとヨーロッパ各国から教えを乞う依頼がたくさんあった。しかし、かなりの演奏能力と才能があることが必要で、さらに当時の習慣として名のある人物からの紹介状が必要だったのはいうまでもない。


 どの生徒も礼儀と作法に長けていて、レッスン料をマントルピースの上にそっと置いて帰るという心遣いなど、全てに於いて上品な仕草を忘れることはなかった。


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