リストの超絶技巧への道
ニコロ・パガニーニ(1782〜1840)は、19世紀前半に活躍したヴァイオリニスト兼作曲家であり、ヴァイオリニストとしては、同世代のシュポアと並び称される巨匠だった。とくに技巧の可能性を飛躍的に高めた点で、ロマン派の作曲家たちに強烈な印象を与えた。例えば、おそらく1829年にワルシャワでパガニーニを聴いたショパンは、「パガニーニの思い出」というピアノ曲を作曲している。しかしパガニーニがイタリアを離れて、アルプスの北で演奏活動をした時期は、1828年から34年の僅か6年余りに過ぎず、以後は主にイタリア国内で活躍した。それでも1831年には、100本以上の演奏会をこなしたと言われている。
この有名な書簡からは、パガニーニの演奏を聴いて大きな衝撃を受け、偉大なる芸術家たらんとして、リストが奮起した様子が伺える。重要なことは、ピアノの技巧的完成だけを追求したのではなく、音楽のほかにも哲学、文学、宗教などにも目を向けていたことである。芸術家として、内面を豊かにしつつ、それを表現するための技術も磨いていたことがわかる。若いリストは、とくに熱中しやすい性格だったと思われるが、自らの芸術性に関しては、皮相的なレヴェルにとどまらず、意外なほど冷静に方向性を見出していたのかもしれない。
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