クラシック音楽の転換点
1990年前後というのは、1970年あたりから始まった巨大な文化史的転換が完遂された時代である。カリスマアイコンのポジションがアイドルに乗っ取られた20年と言えるかもしれない。それがクラシック界では、19世紀を知る世代のほぼ完全な消滅と、時代的にかぶっているということだ。1970年前後というのは、いわゆる生活文化に大きなパラダイム・チェンジが生じた時代である。ベトナム戦争末期、世界の多くの若者は家父長的なイデオロギーに激しく反発し、長髪にパンタロン/ミニスカートのいでたちでゴーゴーを踊りながら既成権威を破壊し、セックスの解放や男女同権を叫び、伝統的な家に代わる自由な家族像(友達親子)を夢見、物質文明とは違った新しいスピリチュアル世界との出会いをを求めて世界を放浪し、環境問題に目覚めた。伝統的=父権的なものの徹底的な破壊が始まったのである。
ホブズボームは20世紀を3つの時代に分けて考えている。まず第1次大戦から第2次大戦に至る破局の時代。次に20世紀のある意味では文化的黄金時代とも言える冷戦期。そしてオイル・ショック、ドル・ショック、ベトナム戦争の泥沼からベルリンの壁崩壊に至る、先の見えない不透明な時代。この1970年〜1990年は思想史ではポスト・モダンと呼ばれるが、音楽演奏の領域にあっても、父権カリスマ的な巨匠に代わって、ビートルズ世代とも言うべきヤングスター的な若い世代が台頭し、またCDやウオークマンによって録音再生が劇的にコンパクト化されるなど、パラダイム・チェンジが生じた時期であった。
検索
ショパン・マリアージュ<準備中>(釧路市の結婚相談所)/北海道釧路市の婚活 /cherry-piano.com
ショパン・マリアージュ 釧路市の結婚相談所 婚活 婚活パーティ 恋愛 お見合い フレデリック・ショパン 釧路市 釧路町 cherry-piano.com
0コメント