リストと時代の最先端をいく女性二人との奇妙な三角関係

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 まずはピアニストのマリー・モークとリストとの関係である。リストやショパンの時代になると女流ピアニストが活躍を始めていて、モークもその一人だった。とても美しく恋多き女性だったようで、当時の音楽界ではアイドル的存在だったという。マリーは1830年にベルリオーズとの間で婚約破棄騒ぎを起こした後、当時の有名なピアノメーカーだったプレイエル社の御曹司と結婚したけれど、ほんの数年で別れている。リストと関係があったのは、マリーがプレイエル夫人だった頃である。
 長く続いた関係ではなかったけれど、二人が逢い引きに使った部屋がちょっと問題だった。実は、リストはショパンの部屋の鍵を預かっていて、家主が不在の時に、その部屋にマリーを招き入れたのである。友達の部屋を逢い引きの場に使うなんて、リストもデリカシーが無さすぎる。頭にきたショパンはリストと距離を置くようになったのも当然のことだろう。しかも、リストはプレイエルともベルリオーズとも友達であったのだから。
 その2、3年後になると、リストは本気で長く付き合うことになる最初の女性と出会う。リストの6歳年上だったマリー・ダグー伯爵夫人だ。もともと貴族の娘で、1827年にダグー伯爵と結婚し2児をもうけたが、貴族の1主婦に納まるような女性ではなく1832年ころにリストと出会うと一気に恋に落ちた。二人は駆け落ちし1835年にマリーは伯爵と離婚している。
 マリーは絶世の美女で、その上、教養あふれる大変魅力的な女性だった。後にダニエル・ステルンという男性名のペンネームで小説や記事も書いている。二人は1835年から同棲し1男2女が生まれたが、そのうちの次女が、後にワーグナーの妻となる有名なコジマである。
 リストとマリーの組み合わせは、はたから見ればまさにゴールデンカップルで、社交界でも常に注目のまとであった。ところが二人は同棲からわずか4年程で別れてしまう。理由はリストの女癖の悪さだったと言われているが、男と女が別れる理由なんて、言葉で簡単に言えるような単純なものでもないであろう。それにしても、この二人、マリーは離婚が成立していたし、3人の子供も授かったのに、全く結婚する気が無かったようである。ちょっと不思議な気もする。

 もう一人、リストとマリーが付き合っていた時に登場するのが、ショパンの恋人として有名なジョルジュ・サンドである。サンドは男装をして葉巻を吸い、男の名前で小説を書く、時代の最先端を行く女性だった。18歳の頃にある男爵と結婚し、2児をもうけたが、間もなく別居し、30歳の頃からパリの社交界へ顔を出すようになりなり、そこでリストと親しくなった。この二人、一時は男女の関係にあったと言われている。とはいえサンドもリストも非常に自由奔放な性格だったから、本人たちにしてみれば、芸術家同士のほんの戯れか、友情の延長線上のような関係だったのかも知れない。
 驚くことに、サンドには同性愛者説があることである。しかもそのお相手の一人に、マリー・ダグー伯爵夫人の名前が上がっている。さらにリスト、マリー、サンドは一緒に暮らしたり旅に出たりしていたのだから、本当だとしたら、不思議な三角関係だったことになる。そのうちサンドはショパンと付き合うようになって、リスト&マリーから少し離れて行くけれど、それまで3人の間にどんな関係が繰り広げられていたかは想像するしかない。
 それにしても、いただけないのは、マリーがリストと別れた後に、ネリダという小説を発表したことである。無能の画家とそんなダメ男に引っかかってしまった貴族のお嬢様のお話で、読めばそれがリストとマリーのことであるのがバレバレの内容だった。もちろん本人たちは自分たちがモデルであることは認めていないのであるが。
 また、サンドも「ルクレチア・フロリア二」という小説を書いている。イタリア女優とポーランド名の公爵との恋愛物語で、病弱で天使のような男と恋に落ちた主人公ルクレチアは、男のために献身的に尽くすが、男の方はどんどん嫉妬深くなって、ルクレチアは悲しみの中で死んでしまうという物語である。しかもサンドは自分の館に集まっていた友達とショパンの前でこの小説を朗読したというから、彼女も相当なSである。居合わせた友達たちは、とてもいたたまれない気持ちだったというが、ショパンの方はこの小説を称賛し、何も気づいていないふりをしてみせたというから、これまた相当なMである。
 サンドにしてもマリーにしても、小説家とはそうした生き物なのかも知れないが、別れた後に、暴露本スレスレの内容を公表するというのは、男女の仁義に反するのではないだろうか。しかし、二人とも時代の最先端にいた女性の行動であったのかも知れない。

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