恋愛の対象と様式〜被愛妄想

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 異常性欲には、同性愛、幼児愛、老人愛、獣姦といったように、相手が異常な〜普通の異性を相手にしない〜ものがあり、これに対してサディズム、マゾヒズム、スコポフィリー、露出症といったように、普通の相手を選びながら、その性行為の仕方が異常な場合がある。

 
 これによって、我々の性生活には、どんなものを相手にするか、ということと、どんな方法で性行為を行なうか、ということを問題とすべきことがわかる。性対象と性行為様式を区別するのである。

 
 私は愛情に関しても、性の場合と同様に、どんな相手を選ぶかという、「愛情の対象」と、どのように愛するかという「愛情の様式」を区別することが出来ると考える。


 対象は異性であり、自分の子であり、友人であり、親であり、愛情の様式は、共感または同情であり、熱情であり、情操であり、服従その他である。


 もちろん、どんな相手かということと、どんな仕方で愛するかということが、関係しあうことは当然である。恋愛の場合には熱情的になるし、友情の場合にはこのようなものは見られない。一目惚れ、といったものは男女間の場合に、恋愛および友情の場合に存在し、親子の場合には考えられない。


 <被愛妄想>


 恋愛の研究も極端なもの〜恋愛の病気〜から出発する。これは「被愛妄想」と呼ばれるものであって、相手と自分は完全に結ばれていると信じ、他人を愛すると同時に自分が、その相手から愛されているものと確信する病気である。昔から知られていたが、とくにクレランボーによって研究された。病人は女性とくに、人妻が多く、相手は夫以外の男性である。この男性は、夫よりも地位が高いのが普通であり、非常な金持ちであるとか、有名な俳優であるということが多い。彼女はこの人と愛を語ろうとするが、世間とくに、夫がこれを許さない〜と彼女は主張する。彼女は、この愛情ゆえに生きているし、あらゆる生活は、この恋愛を中心にして発展する。患者は見たり、聞いたりするものを、ことごとく、この男性が自分を愛している証拠だと解釈する。


 ある商店の妻は、夫の仕事が成功したのは、ある男が彼女を愛してくれているからだと考えた。この愛のために、お得意さんが夫の店に大勢来てくれるのであり、夫が大変な金儲けをすることが出来たのは、このためだという。夫が彼女に、いくらか金を渡すと、愛する男が間接に自分に金をくれているのだと信じたのだった。

 
 被愛妄想は恋愛の熱情がとくに強烈で、相手と結びつきたいという希望が強く、その手段を選ばないといったものである。「妄想なきパラノイア」(従来、パラノイアは妄想をもち、この体系をつくるものをよんだ)として発表された次のものも、その1例である。


 この女性は、単に自分に注射をしてくれただけの医師に対して愛情を抱くようになった。医者は拒絶したが、彼女は諦めなかった。手紙を書き、贈り物をし、ある日、結婚する日が来ると信じて疑わなかったのである。


 「今に、相手と自分はお互いに、この人でなければならないと考えるようになります」と語り、あらゆる神社にその願望の実現を祈り、自分の名と相手の名を書いて、お賽銭をあげた。親類の人の話では、このお賽銭は大変な額にのぼるという。彼女は近所の稲荷に相手の名と自分の名を書いた旗をたてた。相手は彼女に会おうとしなかったけれども、10日に一度は必ず病院を訪れて面会を強要した。人々は男が出征したと告げたが、彼女はそれを信じなかった。「証拠はありませんが、そう思うのです」といった。


 このような彼女の活動は満4年を経て、強制的に入院させられた後にも、なお続いた。当時、炭が配給制であったが、配給があると、今に彼が開業すると、これがいるからと言いながら炭をたくわえた。彼女には、職場で朝礼や職員会議に出席しないとか、たびたび便所に入って、なかなか出てこないなどの奇行もあって、分裂病ではないかという疑いも、もたれたが、分裂病の症状は全くないし、その行動に心理的な意味があることから、精神的原因によるものとみなされたのである。


 この例は、常に希望のみを持ち続けた場合であるが、被愛妄想は、一般には3段階を経て発展する(クレランボー)。希望期、憤慨期、攻撃期である。

 
 最初はこの例と同様、周囲の反対にもかかわらず、相手を自分のものに出来るという確信を抱く。舞台俳優を相手に選んだ者は毎回、彼の出る舞台の下に席をとり、文化人を対象にする者は彼の講演会に必ず出席するといった調子である。


 毎日、何回も相手に手紙を書き、数時間ごとに電話をかける。贈り物をとどける。彼の前で狂言自殺さえ図ることもある。
 2つの働きが、この妄想または妄想様の考えを発展させる。「解釈」と「想像」である。


 まず、あらゆる事柄が、相手が自分を愛している証拠だと解釈される。彼がこちらを見た〜自分を探していたのだ。彼が旅行に出かけた〜妻と離婚するための準備だ。このように、実際の行動を、自分流に解釈する。また、相手の男は、自分に手紙を出そうとしているのだが、彼の妻がそれを妨害しているはずだというように、根も葉もないことを頭の中で想像する。解釈や想像で考え出したことは、つじつまの合うように合理化され、体系づけられる。


 しかしながら、当然のことながら、彼女の希望は、満たされない。希望を捨てることはないが、自分の思うようにならないのに憤慨しはじめる。ときには、この憤慨は無意識的のこともある。自分の恋愛を妨げるのをけしからん、と思う。最後に、攻撃的な反応を示すようになるが、特に、相手の妻が自分たちの結婚の邪魔になるというので、これに対して傷害ざたを起こすことが多い。


 被愛妄想の特色の一つは、ひどく、積極的で熱情的なことであるが、熱情恋愛は、このような病的状態とはっきり区別できるものではない。














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