「婚活0・0」と「結婚潮流」

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 当時、若い女性を対象とした女性誌は、もっぱら恋愛を扱っていた。非婚を目指した者を除けば、恋愛結婚の空気の中で、いずれ独身脱出はするにせよ、とりあえず恋愛について考えていれば恋愛→独身脱出とつながって事足りるという思考が支配的であった。少なくとも、若い女性向けの雑誌はそういう明るい誌面をつくろうとしていた。


 ところが、実態はと言えば、恋愛をしてそのまま独身脱出という恋愛結婚の理念型が実現していたわけではない。恋愛だけ考えていればよいという表層と、恋愛と結婚が乖離しているという実態との間に亀裂があったわけで、そこで「結婚潮流」は結婚の現実を直視しようと訴えた。


 それは当時の結婚を巡る思想的潮流に対する挑戦状だったと言ってよい。結婚の現実が、理想としての恋愛とは切り離されたかたちで、しかも若い女性たちによって、議論の俎上に載せられたことの衝撃は大きかった。女性誌をはじめとしたメディアは「結婚潮流」に刺激されて結婚について再考することを余儀なくされ、多くの雑誌で結婚特集が組まれた。また、それ以前はほとんど存在しなかった結婚情報雑誌もその後乱立した。そうして1980年代半ば、一時的ながら、「結婚潮流」を契機に結婚論ブームが生じたのである。そこで提示された議論は、実はゼロ年代に提起された「婚活」の議論をほぼ先取りしており、それは「婚活0・0」とでも呼ぶべき性格を備えていた。「結婚潮流」はそんな現象の火付け役となったと言える。


 その議論を追ってみることは、婚活論の普遍性を見るうえでも、またゼロ年代の婚活論の特殊性を見るためにも役立つだろう。


<平均年齢24歳の編集部>


 若い女性編集者たちが編集していたというのは本当か? ただの広告塔なんじゃないか? そんな疑惑は当時もあった。けれど、編集長・荒谷めぐみは「日刊ゲンダイ」で「男の遊びの情報集め」をするというメディア経験もあった人物で、実際、「いい男を探す本」というコンセプトを提案したのも荒谷めぐみだった。実務上のサポートはもちろんあったにせよ、彼女たちが編集を主導していたのは間違いないように観察される。当時の編集後記によれば、編集部員たちは、自分たちに興味のあるテーマを積極的に選んで選んでいたというし(「読者のお便りから」「結婚潮流」83年6月号)、それどころか、執筆者を選んで、自身たちの主張を執筆者に突きつけさえしていたようなのだ。そのことは、たとえば次のような執筆者の文章からうかがわれる。


 「ブスこそ恋愛結婚で勝負!」というテーマをカワユイ編集嬢から事もなげに突きつけられて、「ほう、オモシロそう。フ、フ、フ」と笑ってみせたものの、実は内心、ドキリとしたぐらいである。
 (小関三平「顔とプロポーションに自信のない人こそ恋愛市場で相手をつかもう」「結婚潮流」83年3月号)


 ブスは恋愛結婚で有利か不利かという、普通なら執筆者に一任すべき結論を、編集者が決めてしまっている。こんな編集者はどうかと思うし、こうゆう依頼を受ける執筆者も信用できないが、ともかく、この雑誌に彼女たちの結婚への想いが詰まっていることは確かだ。

 
 想定読者も編集部とほぼ同世代の若い女性たちだった。病気と東京編集部立ち上げのために荒谷が休養していた時期(83年10月号〜84年1月号)、代理で編集長を務めていた木谷友子は「an
・an」のインタビューに次のように答えている。


 読者層はかなり幅広いですね。男女の平均年齢は25〜26歳。下が17歳位から、上は30代半ば位まで。その内訳は、5割が独身女性、3割が独身男性。で残りの2割が、いわゆる適齢期の娘を持った母親なんですね。
 (「an・an」83年11月11日号)


 想定読者の若い女性の他に、その親が雑誌を手に取っているのは、代理婚活の流行る現在と変わらない感覚か。独身男性が多いのは、自分の職種が対象になっている特集を気にするからだ。













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