モーツァルトの怖い音楽

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 映画「アマデウス」は全篇にわたりモーツァルトの音楽が背景音楽としても使われるが、始まるとすぐに流れるのが「ドン・ジョヴァンニ」の序曲だ。この怖い音楽で、観客は一気に物語に引き込まれる。続いて、早いテンポだが不気味で、何か危機を煽るような音楽、交響曲第25番となり、老いたサリエリの登場になる。

 そして映画が終盤に向かい、物語が大きく転換していくところで、劇中劇として「ドン・ジョヴァンニ」が出てくる。モーツァルトがウィーンで初演した時を描いているので、客席にはサリエリがいる。ちょうど第2幕のクライマックスで宴会に騎士長の亡霊が出て来るシーンだ。

 モーツァルトは指揮しながら、恐怖に慄いている。それを見たサリエリは、騎士長の亡霊は、モーツァルトが怖がっていた父親のメタファーだと気付く。そんな解釈である。これは、原作の戯曲を書いたピーター・シェーファーのオリジナルでない。モーツァルトにエディプス・コンプレックスがあったという説は広く流布しているので、シェーファーはそれを借用したのであろう。映画ではエディプス・コンプレックス説が強調されている。

 「ドン・ジョヴァンニ」は「地震・雷・火事・親父」のひとつ、「親父は怖い」という音楽なのだろうか。

 モーツァルトがエディプス・コンプレックスだったかどうか、それがこのオペラに影を落としているのかどうかは、答えの出ないテーマだ。

 父親の問題はともかく、「ドン・ジョヴァンニ」はこの時代の作品としてはもちろん、今聞いても、「怖い音楽」である。19世紀も後半にならないと、このオペラの持つ「怖さ」は評価されず、上演回数も少なかった。

 モーツァルトは35歳という、平均寿命がいまよりも短い18世紀としても、若くして亡くなった。その死は突然のもので、早過ぎる死だった。しかし、モーツァルトは生まれてくるのも早すぎた芸術家だ。その音楽は同時代の人々には理解しづらいものだった。

 時代の1歩も2歩も先を歩いていたのがモーツァルトであり、その最も先鋭的な音楽が「ドン・ジョヴァンニ」という「怖い音楽」だと言える。

 モーツァルトが時代に先駆けて、怖い音楽を書いた1787年前後、時代は大きく変わろうとしていた。皇帝ヨーゼフ2世の妹マリー・アントワネットが嫁いだフランスで大革命が起きたのは、この2年後、1789年のことだ。そしてマリー・アントワネットが刑死するするのは1793年10月16日である。モーツァルトの死から2年後だ。

 幼年期、父に連れられての神童としての興行として、モーツァルトはウィーンのハプスブルク王家の宮殿で演奏し、その時に1歳上の王女マリー・アントワネットと対面した逸話はよく知られている。その時にモーツァルトがプロポーズしたというのは後世の創作のようだが、二人が言葉を交わしたのは事実だろう。この同世代の二人の著名人は、ともに早すぎる死を相次いで迎えた。

 ルイ16世夫妻をギロチンで殺すことで時代は大きく変わった。「怖い音楽」は、その象徴と言える。音楽はそれに追随するかのごとくロマン主義時代を迎えるが、その種はモーツァルトが蒔いていた。

 誰よりも先に「怖い音楽」を生み出した点に於いても、モーツァルトは時代に早過ぎた。モーツァルトの「怖い音楽」は「ドン・ジョヴァンニ」だけではない。交響曲や協奏曲など様々なジャンルでも、モーツァルトは「怖い音楽」の創始者だった。

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