時代とマッチしなかった天才モーツァルト

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 「ドン・ジョヴァンニ」序曲の冒頭は、衝撃的な音楽ー効果音のようですらあるーで始まり、これは1984年に製作されたモーツァルトを描いた映画「アマデウス」の冒頭でも使われている。そしてこの映画にはモーツァルトのオペラが何作も出てくるが、ストーリー上も重要な位置にあり、物語が急展開するきっかけとなるのが、「ドン・ジョヴァンニ」だ。ということは、モーツァルトの生涯にとっても重要な作品だと言える。


 今では当たり前の、「主人公が死ぬ」結末そのものも、「ドン・ジョヴァンニ」が作られた18世紀後半では画期的だった。


 モーツァルト、この年、31歳。かつての「神童」は音楽に於ける革命家になろうとしていた。だが、モーツァルトには残されている時間がそう多くはなかった。


 その早すぎた死から逆算すると、「ドン・ジョヴァンニ」は死の4年前の作品になる。モーツァルトの作品リストを見ていくと、その前年にはオペラ「フィガロの結婚」や「プラハ交響曲(第38番)があり、翌年には「戴冠式」の愛称で知られるピアノ協奏曲第26番、3大交響曲と称される39番から41番までの3曲の交響曲が書かれている。


 常套句をそのまま使えば「脂の乗り切った時期にあたる。これらの曲は現在のコンサートでもよく演奏される定番中の定番だが、どれも時代に早すぎた曲だった。何しろ、3大交響曲はモーツァルトの存命中は演奏もされなかったのだ。


 一方、当時の人々が好んでいた音楽の大半は、現在の音楽シーンではほとんど演奏されることがない。映画「アマデウス」は同時代の人気作曲家サリエリが主人公で、サリエリの作品も劇中で演奏されるが、何の印象も残らない音楽だった。実際に現在、サリエリの曲のCDはほとんどないし、コンサートで演奏されることも稀だ。


 モーツァルトの革新的で先鋭的な音楽のみが、21世紀の現代にも通用するのである。
 音楽というものが、宴会や舞踏会、あるいはセレモニーでの背景音楽あるいは効果音的なものだった時代、「怖い音楽」は不要だった。というよりも、そんなものはあってはならない。人々が求めたのは心地よい音楽である。


 「哀しい音楽」も同じように不要だった。だから、映画「みじかくも美しく燃え」で使われたピアノ協奏曲第21番や、小林秀雄の「モオツァルト」で紹介された「かなしさは疾走する。涙は追いつけない」というフレーズにぴったりの交響曲第40番名曲になるのは、もっと後の時代だ。


 「有料演奏会」というものは始まっていたが、それは音楽を楽しむために存在しており、人々はわざわざ「哀しむ」ために出向くことなどしない。オペラも娯楽なので喜劇がほとんどだった。


 「怖い音楽」も「哀しい音楽」も、誰も求めていなかった。それなのに、モーツァルトは誰も求めていないものを書いてしまった。人気が出るはずがない。当時のモーツァルトはもちろん有名な音楽家ではあったが、今のような絶大な人気があったわけではない。


 「モーツァルトの悲劇」とは時代とのミスマッチにあった。時代に早すぎた。だから、時代がモーツァルトに追いついた死後はとてつもない名声を得る。

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