ショパンのポロネーズ(全16曲)

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 第2次世界大戦後、初のショパン国際コンクールに優勝したポーランドの名ピアニスト、故ハリーナ・チェルニー=ステファンスカは親日家として知られ、ポーランドのショパン演奏を伝えたいと晩年まで何度も来日してコンサートやレクチャーを行なった。そんな彼女がとりわけ情熱を傾けたのが、ポロネーズマズルカだった。語り、弾くだけでなく、自ら踊ってくれたこともある。とくにポロネーズについてレクチャーする時、その顔は美しく輝き、全身からエネルギーがオーラとなって発散されるようだった。やはりポロネーズはポーランド人の誇りなのだ。

 ポロネーズは行列しながら踊るポーランドの民族ダンス。農民たちのマズルカに対して、貴族や士族階級の壮麗な行列舞踊であり、17世紀以来、ポロネーズとフランス語で呼ばれるようになった。それが宮廷社会を通して欧州各地の宮廷に広まり、外国の作曲家たちによってポロネーズ風の器楽曲が書かれた。ダンスはスラブ諸国を中心に広く愛好されているが、やはりその名の通り、ポーランドを代表する民族ダンスであることは間違いない。


 ショパンのポロネーズは実際に踊るための音楽ではなく、純粋に観賞用の音楽だが、それでもダンスのリズムの特徴を備えている。たとえ踊れなくても、実際のダンスを知っているか否かで鑑賞の楽しみも変わるだろう。以前はビデオやDVDを探すのが大変だったが、最近はYoutubeなどインターネットで様々な動画を見ることが出来るようになり、Polonezeで検索すると素人が踊っているものが多いが、ダンスが生活に溶け込んだポーランドの日常を垣間見ることが出来る。

 例えば、体育館のようなホールに高校生くらいの男女が2列になってポロネーズの音楽と共に入場し、保護者と思しき大人たちに見守られ、はにかみや緊張の面持ちでダンスを披露していたりする。典型的なポロネーズの音楽は、ゆったりとしたテンポの3拍子で、タッタカ・タタタタのリズムを持つ。見ていると1拍目で深く大きく1歩を取っていて、それがその後の推進力をもたらしているように思える。それにしても、何人もの男女が手を繋いで歩きながらダンスをしている様子は、本当に楽しそうだ。音楽はたいてい勇壮な感じで、聴いているだけで気分が高揚してくる。


 ショパンは、1817年の第11番ト短調から、1846年の「幻想ポロネーズ」まで16のポロネーズを作曲している。生前に出版されたのはそのうちの7曲。第8番から第16番はポーランドにいた頃に作曲され、没後に刊行された遺作だ。全曲盤でCD2枚分、1枚物にはたいてい生前に出版された第1番から第7番までの7曲が収録される。


 ショパンのポロネーズは基本的にタッタカ・タタタタのリズムである。ワルシャワ時代の遺作から抜粋して紹介すると、第11番は幼少期の作品らしく音楽の作りが華奢で上品。華やかなパッセージが散りばめられ、その後のショパンのスタイルを彷彿とさせる。その他、後年の悲壮感と夢見心地のロマンティシズム、名人芸的なパッセージが融合した第14番や、ショパンが病気療養に出掛けた折に友人に贈ったことから「別れ」の名称がついた第15番、宮廷舞踏会を彷彿とさせる第16番が聴き所だ。

 さて、パリ時代の7曲。ショパンがワルシャワを出た1831年にポーランド王国は廃止され、ロシア帝国に併合された。それから数年後、パリで最初に出版された作品26の2曲(第1番と第2番)には、こうした祖国への哀惜の念が悲痛なほど前面に出ている。ポロネーズのリズムは砲撃のように轟き、本来晴れやかな舞踏会のダンスが黒い葬列のように響く。


 1838年にマヨルカ島で作曲され、友人のフォンタナに献呈された第3番イ長調「軍隊」。ニックネームはショパンの命名ではないが、両手で刻むポロネーズのリズムなど、冒頭から勇壮この上なく、聴いているだけで精神が鼓舞される。


 第4番ハ短調は序曲だけを聴いているとポロネーズとはまったく思えない。低音が重々しい歌を奏でる。19世紀ロシアの作曲家、ピアニストのアントン・ルビンシテインが、ポーランドの没落と述べたのも頷けよう。


 第5番嬰ヘ短調は1841年の作。両手のユニゾンで始まり、短い休符を挟みながら何度も同じ音型が繰り返されて情感を高めていく。マズルカ風の中間部も含め、幻想味に溢れた傑作である。


 第6番変イ長調「英雄」はニックネーム通りのヒロイックな音楽だ。序奏は堂々として力強く、主部にはブリリアントなパッセージが煌めき、ポロネーズのリズムが輝かしい。栄光のポロネーズだ。左手のオクターヴはピアニストの聴かせどころだが、ショパン自身は早すぎてはいけないと戒めている。ショパン曰く、気高い感情を秘めたこの曲の、偉大で荘重な性格が台無しになってしまう。


 第7番変イ長調「幻想ポロネーズ」は最晩年の1845年の作。22小節もの序奏や充実した主部など規模が大きく、同時に深い内面性と幻想性を併せ持っている。

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