<乙女の祈り>は聞き届けられたのか?

 テクラ・フォン・バダジェフスカ(1834-1861)はポーランドの女流ピアニスト・作曲家である。彼女は簡単な主要三和音(いわゆるドミソ・ファラド・ソシレ)とオクターブの進行だけの簡単な曲で世界中を征服してしまった。この曲こそ、あの有名な<乙女の祈り>である。
 序奏はオクターブの下降で祭壇に向う乙女。天に向かって祈り続けるアルペッジョ。両手の交差は祈りのポーズであり、聴衆の目を惹き感動を与える。そして最後は何を祈っているのかわからないまま、オクターブの反復で祭壇を降りる乙女である。
 しかし、ついに、<乙女の祈り> は聞き届けられた。テクラ・フォン・バダジェフスカの作曲した24のピアノ曲集の中に <聞き届けられた祈り> という曲があるのです。世界中のピアニストがどれほど心配し、後に安堵したことだろう。当時はとかく意味ありげで、センチメンタルな題名の曲が売れたようである。
 アントン・チェーホフはその代表作「3人の姉妹」の終幕で、現実生活を諦め、新しい世界を求めてモスクワへ旅立とうとする、乙女イリーナの未来への願いを表現するために、この<乙女の祈り>を流すように指示している。これは非常に効果的であった。 

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