魅力をつくるには

　魅力というのは、その人の内にあるものが肉体を通じてほのかにあらわれるものである。肉体は魅力そのものではなく、魅力を表現する媒体なのだ。

　肉体を化粧する、肉体を着物で飾る。そんなことで魅力がでるものではない。本当の魅力は、その人が全力をあげて何かを行っている時に出るものだ。

　それなのに、今の女性は働いて金を貯めて、あのバカバカしい着物とやらを買う。それで自分がなんとか見られると思っている。正月にどいつもこいつも同じ着物を着て、あの白いマフラーをかけて歩いている姿を見ると何ともあわれである。OLの話によると、あれを買うために毎日いやな思いをして会社にいるのだという。何ともバカバカしい話ではないか。

　魅力とは自分を活かすことである。自分を殺して生きることは、まったく魅力をなくすことなのだ。それなのに、自分を殺して着物を買うという、この全くお話にならない間抜けのコンコンチキをやっているOLが何と多いことか。しかも、これは、何も女性だけのことではないのだ！

　自分を殺さねばならぬなら、それなら会社なんぞとっととやめてしまえ。