これからの「婚活」

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 結婚のかたちが変化する時、「婚活」はどのようなかたちをとるようになるのだろうか。21世紀に入ってからマーケティング婚活論は隆盛し、そしてまたその裾野を広げている。とりわけ婚活サイト、とりわけモバイル端末でも利用出来る婚活アプリの普及は、この傾向を後押ししており、今後この潮流が弱まるようには思われない。多くの利用者がネット婚活サービスを利用するようになれば、より多くの相手情報を提供出来るネット婚活サービスはさらに人気を集めるようになるだろう。


 そこでは必然的に二つの傾向が生じてくるはずだ。第一に、一口にネット婚活とは言っても、そのサービスを提供するのは誰かという問題がある。GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に代表されるプラットフォームが象徴するように、膨大な個人情報を持つプラットフォームはその利便性によってより多くのユーザーをより深く取り込み、さらに膨大な個人情報を抱える。現在のところアメリカではMatch.comやTinderはいずれもIACグループの傘下にあってGAFAとは独立しているが、フェイスブックはその情報を流用しているTinderに代わって自ら出会い系機能を導入すると表明している。


 恋人や配偶者や家族の情報は広告や販売に於いても大変有益なので、これらの巨大プラットフォームないしその後継者たちが今後ネット婚活により深く関わっていくのは間違いない。日本でも例えばオーネットが2007年に結婚情報サービスを楽天グループに譲渡して、楽天オーネットになっているように、プラットフォーム企業が婚活に関する個人情報も握る動きは避けがたい。そこでは、婚活の履歴など極めてプライベートな情報が、他者には見えなくてもプラットフォーム企業には筒抜けになるわけで、個人情報をめぐる問題が尖鋭化してゆくことになるだろう。

 そうして、婚活にあたって閲覧する相手の個人情報のデータベースが巨大になればなるだけ、適当な相手を絞り込んでいく作業も難しいものになるだろう。そこで第二にネット婚活サービスの提供するアルゴリズムが配偶者選択に大きな影響を及ぼすようになると考えられる。現在でも多くの婚活アプリは単なる条件婚活では成婚まで漕ぎ着けさせるのが難しいと見て、様々な機能を組み込んでいる。顔写真やいくつかの基本的な情報だけで相手を選り分けるものや、趣味のコミュニティーを重視するもの、相手に「いいね」を伝えることで関係性を地道に積み上げることを求めるものなど、その機能は様々である。そしてこれらの機能は、仮に同じ集団が登録していたとしても、マッチングの結果を変え得る。


 こうした傾向はサービスのパーソナライゼーションによって亢進するだろう。グーグルの検索結果でもアマゾンのおすすめ商品でもそうだが、プラットフォーム企業によるサービスは、履歴などの個人情報に基づいて、その特定の個人に最適化された内容を表示するようになっている。つまり同じ内容で検索しても、出て来る検索結果は自分と隣の人とで違うのである。そして私達は多くの場合、その最適化の背後にあるアルゴリズムを知ることは出来ない。同じことは既にネット婚活サービスでも生じており、今後、ますます進んでいくだろう。


 現在の日本では、特定の相手向けのサービスが個々に提供されていることも多い。ある企業は、男性参加者がエリートに限定された恋活・婚活パーティー、男性参加者が自衛隊員・防衛大生に限定されたマッチングサービス、女性参加者が現役客室乗務員や女性看護師に限定されたマッチングサービスを提供している。また、あるウェブ集客企業は2016年から女性側だけが有料というキャリア女性向けの「キャリ婚」を提供して話題になっている。男性側だけが有料というサービスは多くても、その逆は珍しい。ところが、こうした細分化されたサービスも、巨大なプラットホームが利用者個人の嗜好に合わせてパーソナライゼーションをした時、太刀打ちできなくなる。


 こうして私達は自分が自分の意志で選択したと思ったものが、実は中身の分からぬアルゴリズムによって経路付けされている、しかもその経路付けを行うのが特定の巨大なプラットフォーム企業だという、そんな人生を歩むことになりそうだ。


 そんな時代に於いて個人個人はどのような婚活を行うようになるのか。個人情報の漏洩が怖いからといってネット婚活から遁走するという選択肢はない。サービスに登録する前に相手を見つけてしまう人はともかく、これだけネット婚活が普及した今、そのデータベースを利用しない手はない。ネット婚活サービスを利用するとなれば、そこで必要になるのは、いかにそのプラットフォームに身を委ね、それを使いこなすかということに他ならない。プロフィール写真や自己紹介文の重要性はこれまで以上に高くなるだろう。そしてまた、プラットフォームのアルゴリズムが、その詳細はわからないにせよ、概ねどのように働いているのか理解した上でそれを「ハック」してゆくテクニックが求められる。どのような経歴や趣味嗜好を入力・省略すれば、自分が求める条件を持つ相手に推薦してもらえるか。そこでは相手の興味を惹くよりも、相手の目に留まるようアルゴリズムに働きかける努力が求められる。


 こうして、確かにネット婚活が一般化するこれからの婚活の風景は様変わりしそうである。だが、その根本は大きく変わっていないとも言える。アルゴリズムを「ハック」すると言えば新しそうだが、「自分は医師だ」「自分はCAだ」「自分は女子大出だ」とこれまでも婚活に於いては既存の社会規範に沿って自らを婚活市場に売り込むことは一般に行われてきた。通有する社会規範に則りながら自分の望む結婚生活を求めていく、その二重性がこれまでと変わることはない。現在の社会規範と、しばしばそこに収まりきらない理想の結婚のかたちと、どう整合的に組み合わせていくか、これからの婚活論にかかっている。
















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