交響曲第10番の呪い?

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 ハイドンやモーツァルトの頃の交響曲は、普通20分前後で、長いものでも30分程度でした。ところがベートーヴェンの「英雄」あたりから次第に長大になり、独唱と合唱の入った「合唱」では75分も要します。以後、交響曲は大曲となる傾向を見せ、当然、構成や作曲に集中力が必要で、作曲家は大変なエネルギーを消耗することになりました。

 ベートーヴェンをはじめ、シューベルト、ブルックナー、ドヴォルザークと、大作曲家たちがことごとく9曲の交響曲を作曲して世を去っています。もっともシューベルトの場合、以前は「未完成」が第8番、「ザ・グレイト」が第9番と呼ばれていましたが、最近では第7番「未完成」、第8番「ザ・グレイト」と変わっています。以前の第7番がスケッチのみだったので、繰り上がったのです。

 ともかく10曲の交響曲を完成させずに、多くの交響曲作曲家が死んでいったので、いつしか“交響曲第10番の呪い”が、音楽関係者の口の端に昇るようになったのでした。マーラーはそれを非常に気に病んで、1908年から翌09年にかけて交響曲第9番を作曲しましたが、同じ頃に書き上げた10番目の交響曲には番号をつけず、交響曲「大地の歌」と呼びました。

 しかし何ともありません。根も葉もない噂ではないかと安心したマーラーは、1910年に交響曲第10番に取りかかったのです。5楽章から成る予定だったこの作品を、マーラーは第1楽章「アダージョ」だけしか仕上げることが出来ず、翌11年に逝去しました。第2、3楽章は骨組だけだったので、現在では第10交響曲といえば、この第1楽章だけが演奏されるのが普通です。

 20世紀最大の交響曲作曲家と呼ばれるショスタコーヴィチが、10曲目の交響曲を作曲しようとした時、周囲の人たちはそのジンクスを気にしてやめるように忠告しました。ところがショスタコーヴィチが、10曲目の交響曲を作曲しようとした時、周囲の人たちはそのジンクスを気にしてやめるように忠告しました。ところがショスタコーヴィチは、耳を貸そうとしなかったのです。もっとも第9番が批評家たちにこっぴどく、やっつけられたので、きっと、意地もあったんでしょうね。そして、15曲の優れた交響曲を書くことが出来たのでした。

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