モーツァルトは史上最初のフリーランス音楽家だった

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 当時、フリーランスの音楽家は珍しい。もしかしたら、モーツァルトは史上最初のフリーランス・ミュージシャンかもしれない。当時の音楽家は王侯貴族の宮廷か教会、あるいは歌劇場に雇われ、作曲し演奏していた。

 フリーランスになったところで、音楽マーケットはまだ成熟していない。せいぜい、良家の子女に音楽を教える家庭教師くらいしか、仕事はない。モーツァルトも家庭教師で稼いだが、当時としては画期的な試みとして、モーツァルト自身が興行主となってコンサートを開くことにした。

 それまでの演奏会は、宮廷などで開かれ、そこには招待された客しか入れない。だが、モーツァルトが興行した演奏会は、入場料を払えば誰でも入れた。これは今では当たり前のことだが、当時としては画期的だった。そのコンサートでモーツァルトはピアノ協奏曲を自作自演し、人気が出た。しかし、それも最初の何年かだけだった。

 この時代、名のある音楽家にとって「仕事」と呼べるものは、まずオペラである。モーツァルトもオペラの仕事をしたかった。しかし、歌劇場からの注文がなかなか来ない。歌劇場には専属の作曲家がいるので、どこもフリーランスのモーツァルトには依頼しない。そんな必要はないのだ。

 モーツァルトは幼少期から、「他人に依頼されて作曲」していた。モーツァルトの最初の依頼主は父であり、やがてザルツブルク宮廷からの依頼となり、各地の宮廷からの依頼でも書いた。自分で興行する予約演奏会のための作曲も、ようするに興行主モーツァルトが作曲家モーツァルトへ依頼している。モーツァルトは「発表の当てもないのに、曲を作る」ということをしたことがない。これはモーツァルトに限らない。芸術家が自らの激情にかられて作品を生み出すのは、この後のロマン主義の時代からだ。音楽家も画家も雇い主からの注文で作品を創作していたのである。彼らはそういう意味でのプロフェッショナルだった。

 フリーになったモーツァルトが最初にウィーンで書いたオペラが「後宮からの誘拐」で、1782年7月に初演された。これは皇帝ヨーゼフ2世からの依頼で作った、ドイツ語のオペラだった。当時のオペラはドイツ語圏であるウィーンでもイタリア語のものが上演されていた。皇帝としてはドイツ語のオペラは念願のひとつだったのだ。完成した「後宮からの誘拐」は喜劇だが、当時としては難解な音楽だったようで、皇帝が「音符が多すぎるようだ」と評したエピソードが知られている。もっとも、この皇帝の発言は後世の創作との説もある。

 「後宮からの誘拐」は成功したものの、次のオペラの注文はなかなか来ない。これはウィーン音楽界でモーツァルトは異端、傍流だったからでもある。才能だけで通用する世界ではない。

 そこでモーツァルトは注文もないのにオペラを書くことにした。それが、「フィガロの結婚」だった。フランスの劇作家カロン・ド・ボーマルシェが1784年に発表した劇を原作に、イタリアから来たロレンツォ・ダ・ポンテが台本を書き、モーツァルトが作曲し、1786年5月にウィーンの宮廷歌劇場で初演された。

 いまもなお世界各地のオペラハウスで上演される名作中の名作である「フィガロの結婚」だが、その初演は芸術的にも興行的にも成功とは言えなかった。もともと宮廷楽団の音楽家たちはモーツァルトにいい感情を抱いていなかった。終身雇用の彼らはフリーランスとなり自由に生きているモーツァルトを蔑視、あるいは嫉妬していたのだ。そこにきて、モーツァルトの斬新な音楽は演奏が難しかった。故意になのか能力不足なのか、演奏はミスが続出し、そのせいもあって評判が高まらず、上演は9回で打ち切られた。

 「フィガロの結婚」だけではなかった。当初は順調だった予約制有料演奏会も飽きられてきて、客が入らなくなった。モーツァルトは宮廷音楽家になろうと就職活動もしたが、それもまたうまくいかない。

 そんな失意のモーツァルトを救ったのが、プラハだった。

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