戦う男の支えとなる女性

　恋は目的になった時に死ぬ。目的になった時、恋は時間つぶしの役目に落ちてしまうのだ。恋が息詰まる感動を伴って花咲くのは、それが戦う男の心の支えとなっている時だけだ。

　今の女性は、恋を知らない。自分が誰によって最も恋されているかを知らない。

　今の女性は、自分を遊びに連れて行ってくれる男のほうが、自分の仕事を手伝わせる男より愛してくれていると勘違いしている。

　自分を遊びに連れて行って、自分を楽しませてくれる男は、断じて真にその女性を恋しているのではない。あなたは、その男にとって真に必要な女性ではないのだ。あなたは、その男にとって所詮、いわゆる「酒と女」の女でしかないのだ。

　休日を全てあなたに与えてサービスするような男は、決して本当にあなたを恋してはいない。

　男が頑なに抱く自らの理想の戦いのために、休日を返上して戦っている時、その男はあなたを連れてデパートに行くことはない。しかし、その戦っている男の心を支えているのは、あなたなのだ。

　あなたが本当に恋されているのは、そうして戦っている男によってなのだ。