第18回ショパン国際ピアノコンクール第1次予選

ショパン・マリアージュ(釧路市の結婚相談所)
お気軽にご連絡下さい!
TEL.0154-64-7018
営業時間:土曜日、日曜日、祝祭日の9:00〜18:00
FAX.0154-64-7018
お問い合わせメール:mi3tu2hi1ro6@gmail.com
釧路市浦見8丁目2−16
URL https://www.cherry-piano.com

<配信を通して世界中から視聴された1次予選>
 新型コロナウイルス感染症の世界的流行により1年遅れで開催された第18回ショパン国際ピアノコンクールの応募者は500名を超え、164名が予備予選への参加を認められた。予備予選は日程が2度も変更され、結局7月12日から23日にかけて実施され、151名が参加した。その中から78名がコンクール参加者として選ばれ、加えて指定されたコンクールの上位入賞者9名を合わせた総勢87名が、10月3日から7日にかけて行われた1次予選に臨んだ。


 ウェブはもはや現地で聴けない人に向けた代替物とは必ずしも言い切ることの出来ない独自のメディアに成長している。演奏前後のバックステージでのコンテスタントや運営スタッフの様子、世界中からリアルタイムで次々に寄せられるチャット、ショパン・インスティテュートに寄付される投げ銭などはワルシャワ・フィルハーモニー大ホールの客席に座っていてはうかがい知ることが出来ない。


<1年の猶予がもたらした激戦の1次予選>


 1次予選の演奏曲目は、指定されたノクターン9曲または緩やかなテンポのエチュード(作品10−3,10−6,25−7)から1曲、エチュード2曲(2つのグループから1曲ずつ選択)「バラード」「スケルツォ」「幻想曲」「舟歌」から1曲。ノクターンで最も聴かれたのは作品62−1ロ短調(17回)で次点は作品48−1ハ短調(16回)、エチュードで最も弾かれたのは3度のエチュード作品25−6(18回)で次点はエチュード作品10−1(17回)、大曲で最も選ばれたのはバラード第4番作品52(18回)だった。前回2015年の選曲とはかなり異なっている。


 ショパン・コンクールに於いては大抵の演奏がとても安定していて「自分のショパン」を奏でている。ある意味当然かもしれない。コロナ禍によって1年延期されたから、それだけ練習や予行演習が出来て、ショパンの音楽を身体と精神の両面で反芻する機会が与えられた。その一方で、1聴してファイナリスト当確と思わせる、やがてはピアノ演奏史に名前を残すかもしれない突出した大器も見当たらない。となれば、今回はやはり大変な激戦だった。後出しではあるけれど混戦や乱戦も予想され、1位が出ないのかとも思った。


 弾く側は大変だ。どんな時にもそうだけど、演奏の詰めが少しでも甘かったり、聴き手とコミュニケート出来ない演奏を行ったりすると即座に落とされる。今回のコンクールは、生物とも非生物とも言えないウイルスがもたらした1年の猶予をどう過ごしたかで決していたように思われた。


<17の国と地域のコンテスタントたちから「世界のショパン演奏の現在」を聴く>


 ショパン・コンクールの、とりわけ1次予選には、他のどんなコンクールにもない特質がある。ピアニストとして発展途上にある世代と彼らの指導者たちによる、「世界のショパン演奏の現在」を聴くことの出来る格好のショーケースでもある。コンテスタントの国籍や教育歴も多彩なら、コンクールを受ける目的もさまざま。この点では今回はさらなる多様化が進んでいた。参加者には初挑戦組と再挑戦組に加えて、3年前に行われたピリオド楽器コンクールの入賞者や出場者が含まれていた。今回の彼らは上手くいかなかったけれど、将来はピリオドとモダンの両楽器の入賞者が現れるのかもしれない。


 参加者の出身国・地域は17。最多は中国大陸からの22名で、台湾や香港や他の国の中国人も含めれば26名、最大勢力となった。ざっくりと言えば、彼らは母国での勉強を終えてジュリアード音楽院などアメリカやヨーロッパの著名音大に留学して名高い教授たちに師事した年長組(ポーランドも留学先のひとつだ)と、留学前の年少組に分けられる。年長組は平均的なレベルはまずまず高かったけれど、突き抜けた技量の持ち主でないと先には進めなかった。最年少17歳は二人。一人はファイナリストとなったハオ・ラオで、1次予選から良い演奏だった。もう一人、上海音楽学院付属中等学校在学のイーファン・ホウは、抑制を知らない粗削りな演奏で落とされたけれど、「バラード第1番」のコーダで聴かせた技量などかなりのもの、今後の成長株かもしれない。中国では17歳でショパコンを受ければ30歳までにもう2回挑戦出来ると考える。二人の指導者を含め、教師たちの顔ぶれも世代交代が確実に進んで来ている。


 前回から目立つようになったのがカナダやアメリカ国籍のアジア系コンテスタントだ。今回はカナダから4人、一人は優勝者ブルース・リウで、ファイナリストのJJジュン・リ・ブイ(名前から中華系とベトナム系の背景がある)の弾いた「別れの曲」は、この曲を独自な世界に作り替えた興味深い演奏だった。韓国人7人はみな世界有数の音楽学校で名教師に師事する精鋭部隊、やはり平均的なレベルは高かったけれど、それだけでは2次には進めない。ベトナムからは一人。クラシック音楽受容の諸機構を旺盛に整えているタイのサン・ジッタカーンは、個人的には2次予選に進んでも良かったように感じられた。


 ポーランドからは16名が参加。毎回の傾向ではあるけれど、ファイナリストに進めるレベルから言わぬが花のレベルまで玉石混交で、質的な差が激しい。トップクラスの弾き手の演奏にはショパン音楽との距離に明らかな「近さ」が息づいている。かの国でのショパン解釈の在りようも伝わってくる。


 ロシアからは17歳の逸材エヴァ・ゲヴォルギヤンと再挑戦組のニコライ・ホジャイノフ以外さしたる参加者はいなかったけれど、ロシア=ソビエトのピアノ教育は1次予選から優れた演奏を披露したコンテスタントたちの基礎を作っていた。マルティン・ガルシア・ガルシアは師を通じてゴリデンヴェイゼル楽派と、アレクサンダー・ガジェヴは父親を介してイグムノフ楽派とつながりがある。


 日本から参加した14名は、他のアジア諸国のような特定のキャリアパスの持ち主に集中しない、従来になく多彩なバックグラウンドを備えていた。演奏のスタイルにも多様性が見られた。多様性は文化や芸術が安定的に持続・繁栄してゆくために必要不可欠な基礎となる。いくらか飛躍した話にはなるけれど、大局的に見れば現在の日本のピアノ教育とそれを取り巻く環境は、世界のどんな国にも見られない独特な発展を遂げつつあると言えるのかもしれない。


 1次予選が終わった10月7日夜、結果の発表までは多くの時間を要さなかった。87名から45名が選ばれて2次予選へと進出した。コンクールの規約では40人程度が選ばれることになっているから、1割強の5人多く通過させたことになった。























ショパン・マリアージュ(北海道釧路市の結婚相談所)/ 全国結婚相談事業者連盟 正規加盟店 / cherry-piano.com

恋の戦は白馬に乗って素敵な出会いを探しに行こう♡ ショパン・マリアージュは一人ひとりの希望や要望に基づいて最適なパートナーを見つけるサポートをします。貴方が求める条件や相手に対する期待を明確化し、その条件に基づいたマッチングを行います。また信頼出来る情報や適切なアドバイスを得ることができ、健全なパートナーシップの形成に向けてのサポートを受けることができます。