モーツァルトは神を信じていたか?

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<死は人間の最上の友?>

 モーツァルトの晩年を理解する上で、モーツァルトの死生観は決定的な意味を持っている。果たしてモーツァルトは神を信じていたのだろうか?ー信じていなかったと思われる。少なくともあの世があったり、神に救われたり、そうしたことをモーツァルトが信じていたとは到底思えないのだ。その最大の理由は、モーツァルトの音楽の中から「神の存在を信じることで得られる心の平安」を全く見いだせないことにある。

 書簡等からモーツァルトの死生観をうかがうことの出来るドキュメントとしては、死の床にあった父への有名な手紙が真っ先に挙げられるだろう。1787年4月4日の父に宛てた最後の手紙だ。父が重篤だと知人から聞いて(ということは親子がそれほど疎遠になっていたということだろう)書かれた、謎めいた書簡である。レオポルトは5月28日に死去することになるが、死を間近にした父に宛てて、モーツァルトは次のようにいう。

 「死は私たちの人生の最終的な目標ですから、僕はこの数年、この人間の真実にして最上の友とすっかりなじんでしまいました。その結果、死の姿はいつの間にか少しも恐ろしくなくなったどころか、大いに心を鎮め、慰めてくれるものとなりました!」

 少なくとも今日のわれわれにとって、死が近い人に向かってこういうことを書く感覚は、にわかに理解しがたいところがある。それとも当時の一般的な死生観、あるいはフリーメーソン思想の文脈では、私たちがそう感じるほどショッキングな文面ではなかったのだろうか。だが少なくとも私がこれを読んで感じるのは、ぞっとするようなニヒリズムだ。続けてモーツァルトは書く。

 「死こそ僕らの本当の幸福の鍵だと教えてくれたことを(意味はおわかりですね)神に感謝しています」

 一応「神に感謝」という言葉は出てくる。しかし救いへの感謝といった意味ではないことは明らかであろう。このくだりはむしろ「誰しもいずれ死ぬと観念してしまえば死は怖くない、神が救ってくれるかどうかは知らないが、少なくともこのことを教えてくれたことについては感謝する」という意味に読める。ちなみに「意味はおわかりですね」というカッコ内については、フリーメーソンの教義と関係があるとする解釈が一般的なようだ。

 さらにモーツァルトは続ける。

 「僕はまだ若いですがひょっとしたら明日はもうこの世にはいないかもしれないと考えずに眠ることはありません。ーでも僕を知っている人は誰も、付き合っていて僕が不機嫌だとか悲しそうだとか思わないでしょう」

 ここでモーツァルトは、カントらの同時代人である哲学者モーゼス・メンデルスゾーンー作曲家メンデルスゾーンの祖父だーの「フェードン あるいは魂の不死性について」という著作を話題にしているのだが、そしてメンデルスゾーンは神の存在を証明しようとした哲学者として知られるが、ここには一言も「神がおられるから」とか「魂は救われるのだから」といったことは書かれていない。死のことばかり考え続け、いまでは慣れてしまった、いずれにしても死は全ての人に訪れるのだから、もうその厳粛な事実を心安らかに受け入れるしかあるまい、心の安息はこの達観によって訪れるーモーツァルトが書いていることはそれだけなのである。

























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